初心者必見!資産運用のリスクとリターンで比較
今回は資産運用の種類やそれぞれのリスク・リターンについて見ていこうと思います。
アベノミクスやマイナス金利といった金融政策によって将来に不安を抱えている方が増えてきており、いま日本では自分で資産を管理していく「資産運用」が注目を集めています。しかし、単に資産運用といっても様々な種類がありますし、それぞれに異なる特徴やリスクがありますのでどれが自分に合っているのかわからないかと思います。
そこで今回は、国内で人気のある資産運用の種類を紹介し、それぞれのリスクや特徴を徹底比較していこうと思います!最後にはおすすめの資産運用方法も紹介していますので、これから資産運用を始めようと考えている方はチェックしてみてくださいね。
目次
資産運用の種類を一覧比較
早速、今回ご紹介していく資産運用の方法を一覧で比較していきましょう。
資産運用の種類 | リスク・リターン | 最低投資金額 | 取扱会社 |
---|---|---|---|
定期預金 | ローリスク・ローリターン | 1円~ | 銀行・信金 |
外貨預金 | ローリスク・ローリターン | 1通貨単位 | 銀行・信金 |
個人向け国債 | ローリスク・ローリターン | 10000円~ | 銀行・信金・証券会社 |
株式投資 | ミドルリスク・ミドルリターン | 10万円程度~ | 証券会社 |
投資信託 | ミドルリスク・ミドルリターン | 1万円程度~ | 銀行・信金・証券会社 |
不動産投資 | ミドルリスク・ミドルリターン | 数千万円~ | 不動産屋(証券会社) |
FX | ハイリスク・ハイリターン | 数百円~ | FX業者 |
先物取引 | ハイリスク・ハイリターン | 数千円~ | 証券会社 |
一覧の上に行くほどローリスク、下に行くほどハイリスクな商品の代表例です。それに比例するように、上はローリターンですが、下に行くほどハイリターンになっています。
ちなみにリスクというと「危険なもの」と考えて敬遠しがちですガ、本来のリスクの意味は危険ではありません。リスクとは「不確実性」を表しますので、例えばローリスクの商品は危険性が低いのではく、不確実性が低いという意味になりますね。不確実性が低いため、リターンも予測できるのです。
一方ハイリスクの商品は「不確実性」が高いです。その分リターンの幅も大きく、マイナスになることもあれば大きくプラスになる可能性もあります。重要なことはリスクを嫌うことではなく、「取ってもいいリスク」であるかを判断することです。
ローリスク・ローリターンの運用方法
では、ここから項目ごとに見ていきましょう。
定期預金
まずは定期預金です。最もオーソドックスな運用方法ではないでしょうか、現在の情勢では、およそ0.01%~0.1%くらいの利率で運用することができます、決して高い利回りではありませんが、1000万円までなら元本が守られているため、最もリスクのない運用方法です。
外貨預金
続いて、外貨預金を見ていきましょう。外貨預金はその名の通り外貨で預金していくもので、為替リスクがある分、やや金利は高い傾向にあります。為替変動による評価損益もあり、通常の定期預金よりは若干リスクがあると言えます。しかし外貨によっては金利が高いものもあるので、少しでも高い金利がほしいという方向けではないでしょうか。
個人向けの国債
ローリスク・ローリターンの最後が「個人向け国債」です。個人向け国債は毎月国が発行しているもので、銀行や証券会社で買うことができます。2017年10月現在、利率は0,05%となっており、国債は元本保証ではありませんが、証券会社で扱っているものの中で最もリスクの低い投資対象として評判があります。
ミドルリスク・ミドルリターンはこれ!
ここからは中程度のリスク・リターンのものをご紹介します。ここでのミドルリスクとは、投資元本が毀損する可能性はあるものの、投資した金額以上の損は出ないものを指します。
株式投資
まずは、株式投資です。投資の中でも比較的ポピュラーな運用方法だと思います。株式投資では、値上がりを狙う「キャピタルゲイン」と、配当を狙う「インカムゲイン」の二種類の利益の取り方があります。1年で2倍になるものもあれば、配当で年率5%以上のリターンを得られるものもあります。
投資信託
次に投資信託を見ていきます。投資信託は投資家から集めた資金をプロのファンドマネージャーが運用するという仕組みです。投資先は世界の株式や債券、リートと呼ばれる不動産など多種多様です。例えば新興国などなかなか投資できない国や地域にも投資でき、最低取引金額も低いことから、間口が広い投資方法です。
不動産投資
続いて、不動産投資について見ていきましょう。不動産投資は、賃貸アパートや商業用ビルなどを購入し、人や店舗に課すことで家賃収入を得る投資方法です。メリットとしては、ええ気が大きく、軌道に乗れば安定した不労所得が得られることです。一方で、数千万円の資金が必要になり、誰でもできるというものではありません。
ハイリスク・ハイターンを比較
最後にハイリスクのものについてご紹介します。ここでのハイリスクとは、元本以上の損失が出る可能性がある一方、数倍の利益が得られる可能性もある投資方法を指します。
FX
FXとは、「外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)」の略語です。外国為替とあるようにFXは、世界の通貨を売買して利益を上げる投資方法です。
例えば、1ドル100円で買って、1ドル120円で売るとその差額として20円が利益となります。そんなFXがハイリスクハイリターンの理由は「レバレッジ」をかけることができるためです。レバレッジとは「てこ」という意味ですが、簡単に言えば元本の数倍の取引ができるシステムです。レバレッジ5倍の場合、100万円の元手に対して、500万円までの取引ができます。この場合利益は普通の5倍取ることができますが、損した場合も通常の5倍の損失を被ることになります。
先物取引
最後に先物取引についてご紹介します。先物取引とは、将来の予め決められた期日に、特定の商品を、現時点での価格で、売買することを約束する取引です。こちらもFX同様にレバレッジを利かせることができるため、大きな利益を追求できます。
必見!資産運用を始める前に気を付けたいポイントとは?
ここからは、運用するにあたって事前に知っておくべきポイントをまとめたいと思います。
余剰資金を把握する
まずはご自身の余剰資金を計算してみましょう。そのためには毎月の「キャッシュフロー」を知る必要があります。キャッシュフローとは簡単に言えば「収入―支出」です。毎月自由に使えるお金がどのくらいあるのかをしっかりと把握しましょう。
一般的に貯蓄は収入がなくなっても3か月は生活できるくらいは最低限必要とされています。そのため、投資、特にリスクの高いものでの運用を考えている方は、その水準を下回らないようにしましょう。
目標設定をしっかり行う
次に目標設定をしましょう。目標の立て方は年率○○%を目指すというものや、○○万円を目指すというものなどいろいろありますが、金額で目標設定するのがわかりやすいのではないかと思います。100万円を元手に10万円儲けたいという目標設定なら、定期預金では不可能ですし、必然とリスクを取っていく必要があります。このような判断をするためにも目標設定は大切です。
複利で運用する
最後のポイントは複利で運用することです。投資で複利を利かせる方法は「再投資」だと言えます。儲けた分を消費するのではなく、再投資することで
運用期間を定めて、その期間は再投資を繰り返すこと、もしくは目標金額を設定してそれを達成するまでは引き出さないことで、運用利回りを最大化することができます。
ここまでのまとめとおすすめの種類
ここまで様々な運用方法についてまとめてきました。銀行の定期預金から先物取引などリスクもリターンの多種多様です。
もし、運用に関して誰かに相談したいと思うのであればIFAの活用をお勧めします。IFAとは、「Independent Financial Adviser」の略です。通常運用の相談であれば、証券会社の営業マンや、銀行の窓口の方にお話しすることが多いかと思いますが、IFAという方法もあります。彼らは特定の金融機関には属しません。そのため、金融機関など組織のしがらみに縛られず幅広い提案をすることができます。それによってよりニーズに合った運用を実現することができるのではないでしょうか。
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